『スマートシティはなぜ失敗するのか: 都市の人類学 (ハヤカワ新書)』
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AIに街は管理できない! 人類にとって真に「賢い」都市とは?
IT化社会に一石を投じる渾身の都市論
AIやIoT、データ分析を活用し都市機能の効率化・高度化をはかるという触れ込みの「スマートシティ」構想。その陥穽を、デジタル先進地アメリカの人類学者が指摘する。都市はコンピューターではない――公共の知を担う図書館、医療の現場や都市インフラを支えるケアや修繕、そして木々や自然など、IT化の中で見落とされがちなものにこそ「都市の知性」は宿るのだ。都市という「ツリー」への「接ぎ木」として街の歴史やつながりをとらえなおすことで、都市論に新たな地平を拓く一冊。
解説:松村圭一郎(文化人類学者)
近年、図書館員やデザイナーは、騒音を立てる、そしてときに散らかったりもするような活動の意義を認め、排除するのではなく、むしろそうした活動に適したデザインを考えるようになってきた。言い換えれば、知識とは身体的な体験に根差し、状況に応じたものであり、コンピューターで処理する形式だけに単純化することはできないという認識が広がってきているのだ。